ここ数年制限されていたにぎやかな食事会。
今年は制限が緩和されていることもあり、皆さんの周りでも食事のお誘いが増えているのでは?
年末年始は体が重くなる!とわかっていてもなかなかバランスが取れない・・・という方のために今回は体の調整のために事前に知っておきたいことをお話します。
まずは現状を把握しましょう
ダイエットをしたい、体調を整えたいという方から多くいただくのが
「何を食べたらよいですか?」という質問。
大切なのは何を食べたらよいかの前に「現状、何を食べているかを知ること」です。
現状を知ることで何を変えるべきなのかが明確になります。
例えば、数年前から流行している糖質を減らすダイエット法。
糖質は貴重なエネルギー源ですので、減らすことで体重の減少につながる可能性はあります。
(※基本的には主食、主菜、副菜のバランスが取れた食事を推奨します。)
「ごはんもパスタも控えているのに痩せないんです!」
という方でもよくよく話を聞いてみると
- 毎日数杯飲むコーヒーは加糖
- おやつにはクッキーやグミ
- ご褒美にはケーキなどのスイーツ
- 休憩中にはジュース
- デザートにアイス
- 揚げ物が好き
など、食事以外の場面で糖質(と脂質)や脂質を含むものを多く摂取していることも。
そして「何を食べているか」とあわせて把握していただきたいのが「いつ食べているか」ということ。
午前中や昼は活動量が多いため、しっかり食べても消費するチャンスが多いのですが、夜は体を休める時間です。
そのため、1日の食事で夜ご飯の比重が一番多いという方は注意が必要です。
特に寝る前にたくさん食べてしまうという方!
胃がお休みモードに入っている夜に食べ物をどんどん送り込むのは、就業時間外に残業がどんどん増えている状態と同じです。
食べ物が体に入ると消化するのにある程度時間が必要です。
消化されないまま眠ってしまうと、翌朝消化不良で胃がもやっとする・・・という不調にもつながりかねません。
(残業が多くて睡眠時間を削ると疲れがたまって翌日がつらい・・・というイメージです。)
常に体調が良い状態をキープすることは食べたものを消化できる準備を整えることにもつながります。
できれば就寝の3時間前までには食事を済ませておきましょう。
難しいようであれば、消化されやすい食事を心がけ、胃腸を労わってあげましょう。
また、現状を知るためには文字にすることも重要です。
紙に書きだすもしくはスマホやPCのメモに食べた時間、食べたもの、量を記載することでご自身の「現状」を視覚的にとらえてみてくださいね。
消化されやすい食事って例えば何?
消化に良い、つまり消化されやすい食事の代表が「おかゆ」ではないでしょうか。
離乳食を始めた赤ちゃんや大人でも病み上がりの時に最初に口にするのは「おかゆ」という方が多いと思います。
これは生命を維持するために大切なエネルギー源を持ちつつ、胃腸に優しい食事だからです。
その他にも、生野菜は体に良いイメージがありますが、胃腸が弱っている時にはおすすめしません。なぜならば食物繊維が硬い状態で消化に時間がかかるからです。
同じ食物繊維を含む野菜でも、加熱して柔らかく煮込んだスープであればOK。
体も温まりますし、スープに溶け出た栄養も無駄なく摂ることができます。
(ただし、塩分が多いスープは翌日むくみの原因にもなりますので注意が必要です!)
また、動物性の脂質を多く含む食材や調理の際に油を多く使うものも消化に時間がかかるため夜遅くに食べるのはオススメしません。
夜遅くなった時や夜食で小腹が空いた時は温かいおかゆや柔らかく炊きあがった白米を少しのおかずと共にゆっくりと時間をかけていただくというのも良いでしょう。
いつ、何を、どのくらい食べているか。意外と知らない「現状」。
流行りのダイエット法を急に実践する前に、まずはご自身の「現状把握」をしてみてくださいね。