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自律神経とは

私たちの脳には、リズムを刻み、生活にメリハリをつけるための体内時計システムがあり、概日サーカディアンニズムと呼ばれ、ほぼ一日周期で繰り返されています。それは私たちが自然に寄り沿って生きるための術でもあります。

概日サーカディアンニズムという1日の枠の中でもさらに、波の増幅を作ってバランスを整える作用があり、それを仕切っているのが自律神経で、寝ている時も休みなく24時間働いています。

また、自律神経は呼吸、心拍数の調整など生命維持に欠かせない働きをしています。

自律神経は大きく、交感神経と副交感神経に分類されます。

この交感神経と副交感神経のバランスが、1日の波を調整するとともに、めまぐるしく変化する体外の環境に応じて、身体を調整し、体内の環境を一定に保ち、明日に備えます。その体内を一定に保つことをホメオスタシス(恒常性)と呼びます。
では、1日の中で、交感神経と副交感神経はどのように働いていくのでしょうか?
地球上で生活していく太陽と月の関係と同じように、人、交感神経、副交感神経という関係が同じように相関状態にあります。

太陽が登るとともに、交感神経は活性化していき、月が出て夜がやってくるとともに副交感神経が優位になってきます。
この自然の摂理とは逆のリズムで生活をしてしまう、つまり朝安静にして、夜、行動する生活をする昼夜逆転の生活では、自律神経のバランスは乱れいろいろな不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ばれる症状を呈し不調の状態をつくります。
自律神経とは、私たちが私たちであるために必要な神経システムです。つまり私たちが行動するために必要な交感神経、休息するために必要な副交感神経が機能しているからこそ、人生を快適に歩めるのです。

未来に向かってチャレンジできるとともに、快適で癒しを体験して休息させることができるのです。そして、行動が過剰であると、私たちはストレスを感じ、時には炎症となりからだを傷つけてしまいます。その場合にはより多くの休息を必要とします。休息なしで走りっぱなしが続いてしまうと、自律神経は破綻してしまいます。
逆に、休息ばかりで、行動することが途絶えてくると、うつ病などの精神疾患を伴ってきます。
つまり、行動と休息のバランシングが自律神経の平衡を保っていくために重要となります。

例えば、朝起きるのが辛かったり、目覚めがすっきりしないだとか、疲れが全く取れていないのは休息が充分ではないことを意味します。つまり自律神経のバランスは良好とは言えません。
そして自律神経の不調は様々な病気や不定愁訴を引き起こし、脳をはじめとした様々な臓器の異常をもたらします。

自律神経が整うと生き生きした毎日がやってきます。

自律神経は自動的に働いていると書きましたが、実は鍛えることも可能なのです。
それをコンディショニングといいます。
朝の時間と夜の時間を整えるのがコンディショニングの最初のステップです。
あなた仕様の朝の時間、夜の時間を創造してワクワクと癒しを確立させていくことで、あなたの活動効率と休息度は高まります。
今、私たちは周りの環境に引きずられているあまり、自分らしく生きることに不自由を感じている方が多いのではないのでしょうか?

しかし、自律神経をうまく使いこなすことができるようになると、どんな環境にも囚われることなく自分らしく生きていくことを可能に擦るのです。例え、コロナ禍で世界中でパンデミックが起こっていようともどうじない自律神経があれば、私たちは恐れる必要もなく、生きていくことができるのです。

あなたにとって最適の交感神経、副交感神経のあり方を考えてみると、潜在意識が喜ぶ毎日と健康のあり方が見えてきます。
つまり、交感神経、つまりエンジンがかかりやすく、ドーパミンがガッツリ放出されるような準備状態を作り、副交感神経が最大限に活性しやすいあなたにとって最高の休息を取り入れることで、あなたのライフクオリティのステージを変えてくれるでしょう。

あなたの願いが最速で叶う自律神経の使い方を確立化してみてください。
すると、あなたらしい一日のリズムが生まれ、育ち、そして発展していくことでしょう。

S H A R E

この記事を書いた人

川崎康彦 川崎康彦 医学博士(神経生理学)

医学博士、脳科学者、理学療法士、中国医科大学 医学部卒業、元ハーバード医科大学研究員(2003年ー2008年)。世界 6大陸の様々な国を旅しています。また日本国内も全ての県訪問はもちろん、 世界遺産に登録されている箇所も全て網羅しています(世界遺産検定2級取得)
自分を絶えず変化させ新しいことにチャレンジ しながら脳と心、身体の成長を伝えていくというライフスタイルを続けている。
旅にもただその国を訪問するのではなく、チャレンジ(登山、トライアスロン、 スキューバダイビング、スキー、マラソン、セミナー、海外医療ボランティア、 国際研究など)する旅を続けている。 ライフスタイルの3要素として、チャレンジ、感動、旅を掲げながらそれによる 脳の成長を解き明かし、自身がそのモデルとして活動している。起こった全て の過去の意味を解き明かし理想の未来を明らかにすることで、今という貴重な 時間に100%フォーカスする方法を脳科学的に体系化しました。 変わり続けることを体現する専門家であり、なんとかして変わりたいと願って いる方達へ共に進んでいくためのコーチング、カウンセリング、ヒーリングも行 なっています。
著書に「ハーバードで学んだ脳を鍛える53の方法」「ハーバードで学んだ最高の記憶術」「ハーバード式 聞くだけで集中力が高まる本」が あります。最近では、雑誌PRESIDENT(2019年9月16日号)で勉強法をテーマに特集されています。

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