みなさんは毎日体からの「お便り」を受け取り、さらには読み解けていますか?
私たちは日々、何かしら食べています。
しかし、口に入る前の状態を見ることはできても、喉、胃、腸を通過し、全身に必要な栄養が回り、不要なものは排泄される、その過程は目で見ることができません。
これを知ることができると、今、自分の体内の元気度はどのくらいか、を知ることができます。
それが「便」つまり体からの「お便り」なのです。
見た目で判断できる体の状態とは?
理想的な便の状態は、色・形・かたさで判断できます。
- 色:黄褐色(黄土色)
- 形:バナナのような細長い形(理想は1.5本~2本分くらい)
- かたさ:粘土のように柔らかく、流す際に崩れそうなもの
さらににおいも重要です。
耐えられないほどの悪臭は腸の中で体にとって悪い働きをする菌(悪玉菌)が優位になっている証拠。
逆に体にとって良い働きをする菌が多いときは香ばしく、悪臭を感じないのが特徴です。
毎日のチェックを体調管理に役立てましょう
コロコロと硬く小ぶりで色が濃い場合は水分不足が考えられます。
夏場は気温も高いが湿度も高いため、室内で仕事をしている場合はついつい水分補給がおろそかになりがち。
冬場は気温が落ちるため夏場ほど積極的に水分補給をしない、さらに空気は乾燥しているために知らず知らずのうちに体内も乾燥しがちになります。
形を保っていられないほどの軟便はストレスが原因の可能性も。
ストレスによって自律神経のスイッチがうまく切り替えられないことにより、消化不良を起こしたり、腸内環境の乱れを起こしたりすることで便通にも影響があります。
また、梅雨時期のように湿度が高い日が続くと軟便になるという方は体内に水分がたまってうまく代謝できていない可能性もあります。
冷たい飲みものや塩分をとりすぎていないかなど、口にするものを見直してみるとよいでしょう。
便の中に食べたものがそのまま出てきている場合は「早食い」の可能性があります。
わかりやすいのがきのこ類。きのこ類は食物繊維が豊富で柔らかいため、つるつるとのみ込めてしまうもの。
そのまま便に出ているのであれば、確実に「噛んでいない」という証拠です。
とうもろこしやトマトの皮なども消化されないため、そのまま便に出てくるということがあります。
よく噛むことは口周りの筋トレ。長引くマスク生活で口元の筋肉が落ちている今こそ、「しっかり噛む」ことを再認識しましょう。
さらによく噛んで食べ物を細かくすることで表面積が増えるため、次に送られる胃の負担も軽くなり、スムーズな消化へとつながります。
お便りがない日は何が原因なのでしょうか。
便は水分、食べカス、腸内細菌などで構成されているため、そもそもの食べる量が少ないと便の材料がなくお便りが来ない原因にも。
朝は時間がないからと欠食していませんか?
暑いから、忙しいからと食事をゼリー飲料で済ませていませんか?
きちんと食べることそして食事に注力することはパフォーマンスアップの基本です!
もちろん、ストレス性の便秘ということも考えられますので、その時の体調によって食事の内容をコントロールしましょう。(消化力が落ちているときに無理して食べないなど。)
体からのお便りは日々の生活習慣の採点結果といっても過言ではありません。
チェックは3秒もあればできることです。
毎日体重計に乗ることも良いですが、体からのお便りをしっかりと読み取っていきましょう!