ビジネスにおける、「セルフマネジメント」という言葉はご存じでしょうか?昨今は、人生100年時代が話題になるように、お金のためだけではなく、ずっと健康で幸福感を持ちながら働くことが求められています。そのために必要なスキルが、「セルフマネジメント」です。このスキルの能力が高い人ほど、成果を上げ、幸せな人生を送る傾向にあります。
そこで本記事では、現代社会で必要なセルフマネジメントについて、「できる人」と「できない人」の、本当の違いについてお伝えいたします。
なお、わざわざ「本当の」と記載しているのは、世間一般ですぐ予想できそうな、「コミュニケーション能力が高い・低い」「時間管理ができる・できてない」「計画や目標を自ら立てて、実行力がある」などの答えではなく、人間の本能に沿った、本質に迫った視点で記載しているからです。
セルフマネジメントが「できる」「できない」を深堀りすると
先に挙げた、「コミュニケーション能力が高い」「時間管理ができる」「計画や目標を自ら立てて、実行力がある」といった能力も、セルフマネジメントができる人の特徴であり、正解です。
では、なぜセルフマネジメントができる人は、これらの能力が備わっているのでしょうか。さらに深く述べると、なぜ、これらの能力を高めようという気持ちが、自ら湧いてきたのでしょうか。セルフマネジメントは、生まれつき備わった能力ではなく、自ら実践して備える必要があるからです。
つまり、セルフマネジメントが「できる人」「できない人」=「意識的に実践している人」「実践していない人」であり、さらに、「実践している人」「実践していない人」=「実践しようという気持ちが湧いてる人」「湧いてない人」ということになります。
「セルフマネジメント」ができる人はこんな人
ということは、ここからがズバリ、本記事の核心になりますが、セルフマネジメントができる人はどんな人かというと、「実践しようという気持ちが湧いている人」なんです。
では、「その気持ちが湧く」というのは、どんなきっかけがあったからでしょうか。きっと、1人で気づくことより、同僚との関わりやプロジェクトチームや交流会を通して、セルフマネジメントの必要性を感じて実行に移すことが圧倒的に多いのではないでしょうか。
具体的には、次の場面や状況を経験した場合かもしれません。
- 仕事でミスをした。上司、先輩がミスをカバーしてくれたことが嬉しくて、じゃあ次にミスしないようにどうしたらいいか向き合った。
- 自分の苦手な部分を、チームに正直にさらけ出すことで、周りからのフォローをいただいた。自分も周りのために何をしたらいいか考えるようになった。
- 遅刻して恥をかいた。次にタイムマネジメントを考えることにした。
- 社外交流会での出会いで、業務の効率化のノウハウを聞いた。自分の仕事に落とし込んだら。
このような場面を何度も通して、気づきやワクワクを得て、セルフイメージの必要性を感じ、アクションにつなげる人が、セルフマネジメントが「できる人」です。
そして、このような場面を何度もご経験された方は、おそらく、「正直に自分をさらけ出して、周囲から助けてもらう回数が多いと思います。人は、助けてもらうと、感謝の気持ちが湧き、ご自身も周りに貢献しようという気持ちが湧き、自分はどんな役割があって何を達成すれば良いか、主体的に考えるようになります。そして、試行錯誤の末、自分に合うセルフマネジメントが出来上がります。 セルフマネジメントは、「学ぶ」より「実践で掴める」のです。
セルフマネジメント」ができない人はこんな人
最後に、セルフマネジメントができない人は、どのような特徴があるでしょうか。
答えは先程の逆で、ズバリ「1人で抱え込んでしまい、周りに助けを求められない人」です。
ご自身の周りで、1人で抱え込んでしまう、成果を出せなくてカッコ悪いと自己否定してしまう方を思い浮かんだりしませんか?そしてその方は、どうすればいいか分からず悶々としてしまったり、他者への妬みにつながってしまったり、仕事に対する充実感がなくなっているように見えませんか?
そして、自己管理の意欲も下がり、日々の業務をこなすことで精いっぱいになり、主体的にセルフマネジメント力をつけるアクションを取らなくなります。 実は年数を重ねたベテランのビジネスマンになるほど、「自分の苦手をさらけ出せない」傾向にあります。もし、本記事をご覧いただいた中で、周りの方に、「この人を助けた方がいいかな」という方がいらっしゃれば、少しずつでいいので、お声かけしていただけたら、結果として、組織もチームとして活気が湧き、売上や数字に反映されます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、「セルフマネジメント」ができる人とできない人の、本当の特徴とは?について、お伝えしました。セルフマネジメントは、学びより実践から身につくことが圧倒的です。今すぐワクワクできることから始めてみてくださいね。